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【49日目】100日旅するまめぴよ 「オズの魔法使い-5」ライオン

100日投稿

100日曼荼羅アート 49日目-ライオン

☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
オズの魔法使い
ドロシーと飼い犬のトトは、ある日竜巻に巻き込まれ、家ごとオズの国に飛ばされてしまいました。カンザスの自宅に帰るねがいをきいてもらうため、大魔法使いのオズ大王に会うためエメラルドの都をめざします。それぞれに願いごとを持った、かかし、ブリキの木こり、ライオンと共に旅する物語。
(登場するキャラクターや内容・解釈は、ななのアレンジが結構加わっておりますので、ぜひ原作の『オズの魔法使い』のストーリーも読んで楽しんでみてくださいね!)

【49日目】100日旅するまめぴよ 「オズの魔法使い-5」ライオン

森の奥

目を覚ますとそこは、木こりと出会った森よりも、
さらに、うっそうと木々が茂った森でした。

まめぴよ「なんだろう、この森すごく恐い……。」

少し離れたところで、ガサガサと音が聴こえました。
まめぴよは低いやぶの中に隠れ、頭を低くして、その様子をうかがっていると、
クマのような体で虎のような頭を持った怪物が、のっそりと姿を現れました。

まめぴよ「……なにあれ!めちゃくちゃ大きな怪物だ!」

ライオン

するとすぐ隣から声がしました。
ライオン「あれは、カリダーという怪物だ。あいつのするどい爪にやられたらバラバラだぞ。」
まめぴよ「え??」
ライオン「静かにしてろよ。見つかったら大変だ。あぁ、恐い……。」
まめぴよ「えぇ???」
なんと、まめぴよのすぐ隣には、ブルブルガタガタと震え身をひそめているライオンが、いたのでした。

まめぴよ「いつからそこにいるの??」
ライオン「おまえのほうが、いきなり現れて、居眠りしていたんだろうが。」

まめぴよ「えぇと、あ、そうか……。あの、このあと、どうしたら……?」
ライオン「やつが去るまで、じっとしておれよ。」

勇気が欲しい

まめぴよとライオンが静かに隠れていたので、
カリダーはふたりには気づかず、のっそのっそと立ち去っていきました。

ライオン「はぁ、恐ろしかった。私に勇気があれば、こんなにも心臓がドキドキバクバクと、あの怪物を恐れることなど無いのに!」
まめぴよ「あんなに大きな怪物を目の前にしたら、恐くなるのは仕方がないことだよ。」
ライオン「はぁ、百獣の王と呼ばれるライオン様が、恐がりだなんて。なんと、ふしあわせな人生なんだ!勇気を持てる薬でもあればなぁ…。」

ライオン「ところで、黄色い小鳥よ、いったいどこからやってきた?」
まめぴよ「えと、本の外からやってきました。」
ライオン「なるほど、きみは、本の外からの旅人か。」

キケンな森

ライオン「この森には、たくさんの木の実や食べ物があるが、その代わりに、さっき現れた大きな怪物、カリダーもたくさんいる森なのだ。」
まめぴよ「キケンな森なんだね……。」

ライオン「この森を抜けたところに大きな川がある。その川にかかった細い橋を渡れば、安心だ。細い橋は、体の大きなカリダーには渡ることができないからね。森の外まで、案内しよう。」
まめぴよ「よかった!助かります、ライオンさんありがとう!」

まめぴよと、ライオンは、森の小道を歩き出しました。
森には、たくさんの木の実がありました。
ライオンは、自分は食べないけれど食べられる木の実を知っていて、
白いタテ模様の入った黄緑色の木の実を、すすめてくれました。
まめぴよは、その木の実はキャンディくらいのサイズで、口の中でパリッとはじけ、マスカットのような爽やかな香りがする、とてもみずみずしい木の実でした。

ライオンと話をしながら進んでいくと、あたりからガサガサと大きな音が聴こえてきました。
なんと、その音の主はあの怪物、カリダーでした。
カリダーは、まめぴよとライオンに気がつくと、上を向き大きな声で吠えました。。

まめぴよ「どうしよう、カリダーに見つかっちゃったよ!!」
ライオン「仲間を集める気だな!まめぴよ、わしの背中に乗るのだ!」
まめぴよは、ライオンの背中にまたがると、フサフサのたてがみにつかまりました。
ライオン「しっかりつかまっておれよ!」

カリダーは、3匹、4匹、5匹とどんどんと頭数を増やしながら、追いかけてきます。

細い橋

まめぴよ「どうしよう、ライオンさん、どんどんカリダーが増えていっているよ!」
ライオン「きっと、まめぴよがうまそうで仕方がないんだろうなぁ!」
まめぴよ「なんか、他の本でも、そんなこと言われた気がするよ……!」
ライオン「ハハハ、命ある限り、おまえを運んでやるから安心せい!」

勇敢なライオンに背負われ、まめぴよは森を抜け出しました。
それでも、カリダーは追いかけてきます。

森を抜けて、細い橋に差し掛かりました。
ライオンは橋の手前で、まめぴよをおろしました。
ライオン「わしは、この橋は細すぎて渡れない。さぁ、お前はこの橋を渡るのだ。」

まめぴよ「ライオンさんは、どうするの?」
ライオン「わしは、その先にある崖を飛び越えれば、カリダーには捕まらないから。さぁ、おまえは橋を渡り先へ進みなさい。」
まめぴよ「うん、ありがとう、勇敢なライオンさん。」

まめぴよは、ライオンに言われるまま、急いで細い橋を渡り始めました。
すると、細い橋の真ん中には、切り絵が置いてありました。
まめぴよ「こんなところに、切り絵があった!」

ライオンが気になり振り返ると、ライオンはカリダーに追われつつも、崖を飛び越え、安全な場所へ逃げられたようでした。
まめぴよ「よかったぁ……!」

ライオンも終えなくなったカリダーたちが、まめぴよの渡っている橋に集まり始め、橋をグラグラとゆすり始めました。
まめぴよ「はやく、次のページへ行かなくちゃ。」

まめぴよは、遠くに見えるライオンに向かって大きく手を振ると、
新しい本のページに切り絵を貼りつけました。

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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