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【48日目】100日旅するまめぴよ 「オズの魔法使い-4」ブリキの木こり

100日投稿

100日曼荼羅アート 48日目-木こり

☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
オズの魔法使い
ドロシーと飼い犬のトトは、ある日竜巻に巻き込まれ、家ごとオズの国に飛ばされてしまいました。カンザスの自宅に帰るねがいをきいてもらうため、大魔法使いのオズ大王に会うためエメラルドの都をめざします。それぞれに願いごとを持った、かかし、ブリキの木こり、ライオンと共に旅する物語。
(登場するキャラクターや内容・解釈は、ななのアレンジが結構加わっておりますので、ぜひ原作の『オズの魔法使い』のストーリーも読んで楽しんでみてくださいね!)

【48日目】100日旅するまめぴよ 「オズの魔法使い-4」ブリキの木こり

木こり

目を覚ますとそこは、森の中でした。

少し離れたところに、小屋が見えます。
まめぴよは、小屋に行ってみることにしました。

すると、小屋のすこし手前に、
ブリキの木こりが固まっているのを見つけました。

まめぴよ「こんにちは、木こりさん、ですよね?」
木こり「やぁ、そのとおり。きみは、誰だい?」
まめぴよ「本の外からきました、まめぴよです。」
木こり「あぁ、本の外からの旅人か。久しぶりに見たなぁ。」

まめぴよ「以前にも、本の外からの旅人に出会ったことがあるのですか?」
木こり「あぁ、私がここでさび付いている間、何度か見たことがあるよ。みんな、この先の黄色い道を歩いて、エメラルドの都を目指していたみたいだよ。」

木こりのハート

木こり「うわさによると、彼らは、元の世界、つまりは自分たちの世界へ帰りたいという願いごとがあったようだな。わたしには、ハートがないんで、その気持ちは理解できないけれどね。」

まめぴよ「……そうですか。」
木こり「きみも、その願いを叶えに行く途中なんだろう?」

まめぴよ「わたしは、探しものがあるので、本の旅を最後まで続けたいと思っているんです。」
木こり「きみには、自分の世界に帰るよりも重要な、探し物があるのか?それは、すごいな。」
まめぴよ「探して見つかるかは分からないんですけれど、”ほんとうに大切なもの”知りたくて……。」
木こり「そんないちずな目的を心に旅をしているのか。あぁ、わたしにハートがあれば、きみのその気持ちも理解してあげられるというのに!ほんとうに、すまない!!」
まめぴよ「そこまで大げさなことではないんです。でも、ありがとうございます。」
まめぴよは、木こりはいい人だなと思いながら、答えました。

木こり「この先も、その熱いハートを大切に旅を進むといいよ。旅の成功を祈ろう。」
まめぴよ「はい、ありがとうございます。木こりさんのおかげで、勇気がわきました。」
木こり「こんなにサビついて動けなくなってしまっても、きみのような子に勇気を与えられるとは……!ハートはないが、生きていてよかったと心から思うよ!」
木こりは、感動して涙を流し始めました。
そして、さらにサビついて、動きが悪くなりました。

まめぴよは言いました。
「木こりさん、涙はなるべく流さないでくださいね。サビちゃうから。」

ハートに従って

森の木々のあいだから、まぶしい夕陽が差し込んできました。
まめぴよ「あ、いけない!もう夕陽の時間だ!もうすぐ、暗闇がやってきちゃう。」

木こり「あぁ、そうだ、そこの切り株にある切り絵を使うといい。」
まめぴよは、切り株の上にあった切り絵を受け取りました。

木こり「ハートのない私だから、私には良くわかるよ。きみは、いいハートを持っている。誰しもハートに従えば、間違ったことはしないから、自分のハートを信じて進むんだよ。」

まめぴよ「やさしい木こりさん、どうもありがとう。ドロシーが来たら、油をさしてもらうといいよ。そうしたら、また自由に動いて、旅に出られるから!それじゃあ、さようなら!」

まめぴよは、暗闇が来る前にと、切り絵を自分の本に貼りつけました。

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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