100日曼荼羅アート 41日目-バラ
☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
【星の王子さま】
フランスの作家であり飛空士でもあったサン=テグジュペリによって書かれた物語。
砂漠に不時着した飛空士が、宇宙のどこかの星からやってきた小さな王子さまと出会います。
(登場するキャラクターや内容・解釈は、ななのアレンジも結構加わっておりますので、ぜひ原作の『星の王子さま』のストーリーも読んで楽しんでみてくださいね。わたしは、こちらの翻訳が読みやすくて好きです→【星の王子さま】)
【41日目】100日旅するまめぴよ 「星の王子さま-9」バラ
王子さまの星
まめぴよが目を覚ますと、
そこはこの本の最初のページで訪れた王子さまの星でした。
しかし、見渡したところ王子さまはいません。
星いっぱいにいい香りが広がっていて、とても穏やかな気持ちになります。
まめぴよは、王子さまを探してみることにしました。
バラの花
王子さまを探していると、一本のバラの花を見つけました。
この星を良い香りでいっぱいにしているのは、このバラの花のようです。
まめぴよ「なんてきれいなバラだろう。」
すると、バラがしゃべりだしました。
バラ「そんなの、あたりまえでしょう。だって私はお日さまと共に生まれてきたんですもの。」
まめぴよは、驚きました。バラとおしゃべりするのは初めてです。
バラ「私が思うに…、そろそろ朝ごはんの時間よね。」
まめぴよ「朝ごはん…?」
バラ「じょうろは、家の前にあるわよ。まったく、気の利かない子なのね。」
「……あ、そういうことか!」と、
まめぴよは、急いでじょうろに水を汲んできて、バラにやさしく水をかけてあげました。
まめぴよ「あの……、王子さまはここには居ないの?」
バラ「あの人は、出ていったわよ。」
まめぴよ「出て…行っちゃったんだね。」
バラ「でも、私はへいき。だって、4本も立派なトゲを持っているもの。トゲのおかげで、トラが来たって食べられることは無いわ。」
まめぴよ「でも…、トラは、バラを食べないよね?」
バラは、コホンコホンと言って、わざとセキこみました。
バラは、ややこしい性格でした。
バラの気持ち
バラ「あなた、あの人を探しているのね。」
まめぴよ「うん、また会う約束したんだ。」
バラ「あなたは良いわよね。自分の望むところへ旅立つ力を持っている。」
まめぴよ「バラさんも、王子さまに会いたいと思っているのでしょう?」
バラ「あの人がここを去ると決めたんだもの。私には関係ないわ!あなたって失礼ね!」
まめぴよ「そんな怒らなくても…。」
バラ「あの人は何も分かっていなかった。あの人も、わたしと同じくらいバカなのよ!」
バラは、キラキラととても安らぐ香りを放ちながらも、とても興奮していました。
まめぴよには、バラの気持ちがよく分かりませんでした。
「さぁ、さっさとあなたもここを立ち去ってちょうだい。さようなら。」
バラは切り絵を差し出し言いました。
バラは、泣いているところを見せたくなかったのです。
まめぴよは、『星の王子さま』を読んだ当時も、今回も、
バラの発言の意味や意図は理解はできませんでしたが、
バラが王子さまを愛しているということだけは、分かった気がしました。