100日曼荼羅アート 29日目-ファンタジーランド
☆まめぴよが現在迷い込んでいる場所
【『東京ディズニーランド』のガイドマップ】
本棚にしまってあった、ディズニーランドのガイドマップに迷い込んでしまいました。
ガイドマップなので、本のときのような登場人物は存在して居ないようです。
【29日目】100日旅するまめぴよ 「東京ディズニーランド-5」
ボートの上
ふたりが目を覚ますと、そこはボートの上でした。
カラフルな空間には『ちいさな世界』のBGMが流れています。
モモ「まめぴよ、ありがとう、暗闇の波にのまれる前に、切り絵貼れたみたい。」
まめぴよ「そうだね、よかった、無事次のページに来れたみたい。」
モモ「あぁ、たすかったぁ…」
ふたりは、ホッとして、ボートに寝そべりました。
花や気球の浮かぶ、カラフルな世界をかき分けながら、ボートは進みます。
フレーム
ボートに寝そべるまめぴよの左手には、黒い本。
右手には、紫色のフレームがありました。
まめぴよ「モモ、これ。」
まめぴよが差し出した紫色のフレームは、モモが指をさして見入っていた絵でした。
「気になってたみたいだから、切り絵貼る瞬間に、壁から外して持ってきちゃった。」
モモは紫色フレームを受け取り言いました。
「…ありがとう、まめぴよ。」
そのフレームの絵には、
リンドウの花束を抱えた桃色のウサギが描かれていました。
まめぴよ「ほんと、モモにそっくり。」
モモ「ね、そうだよね。」
まめぴよ「それにしても、ずいぶん厚みのあるフレームだね。…あれ?」
まめぴよは、フレームの裏側に不思議な形の穴を見つけました。
モモ「これが、2個目の箱…?」
モモは、首にかけていた紫のカギを、そのフレームの穴に差し込みまわしました。
すると、フレームの背がカポッとひらき、中から紫色のノートが出てきました。
そのノートの表紙には、
リンドウの花とリンドウの花言葉『intrinsic worth(固有の価値)』が、書かれていました。
紫色のノート
モモは、ノートをペラリペラリと、めくりました。
まめぴよ「何が、書いてあるの…?」
モモ「私の歌の歌詞…。なんでこれが”心の箱”…?」
モモは、ノートをまめぴよに手渡しました。
まめぴよは、ノートを受け取り、静かに数ページを読みました。
まめぴよ「モモの歌は…、思いやりを歌ったり、傷ついた人を温かく包んだり、誰かの心にやさしく届く歌なんだろうね。」
モモは、カラフルなボートの外を眺めながら言いました。
モモ「そうか。そうだった。私の夢…。」
まめぴよは、首をかしげました。
モモ「私の夢は、『人の心に寄りそう歌』を作っていくシンガーソングライターだ!」
すると、紫色のフレームとカギは光を放ち、キラキラと光の粒になって
カラフルな空へ吸い込まれるように飛んでいきました。
モモは、残った紫色のノートを抱きしめました。
まめぴよは、モモの顔を見てうなずき、にっこりと笑いました。
まめぴよ「前のページから、スプリングロールも持ってきてるよ。これ、食べようか!」
モモ「さいこう!」
船着き場
ボートが船着き場に到着し、ボートがとまると、
ふわりふわりと、上空から、黒色と紫色の切り絵が一枚ずつ降ってきました。
モモ「まめぴよのおかげで、だいじなこと思い出せた。ありがとう。」
まめぴよ「だいじなこと見つけたのは、モモ自身だよ。」
モモ「また、歌作ってうたいたい。」
まめぴよ「うん!モモの歌聴きたい!元の世界に戻れたら、聴きに行くよ!」
モモ「うん、ぜったいね!」
モモの笑顔は、キラキラとして見えました。