【54日目】100日旅するまめぴよ 「はらぺこのお月さま-1」白うさぎ

100日曼荼羅アート 54日目-白うさぎ

☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
【はらぺこのお月さま】
この本で出会ったうさぎたちは、”本の外からの旅人”を知らないという。
まめぴよは、まだ、この本のタイトルにも気づいていません。

この本はいったい……?

【54日目】100日旅するまめぴよ 「はらぺこのお月さま」白うさぎ

夜の景色

「ねぇ、ねぇ、だいじょうぶ?」

目を覚ますと、おんなじ顔をした白うさぎがふたり、まめぴよの顔をのぞき込んでいました。

まめぴよ「う、うん、だいじょうぶ。……あれ?」

いつも目を覚ますと、朝の景色から始まる本の世界ですが、
今回の本の世界は、夜の景色から始まっていました。
明るいうちにグリンダから切り絵を受け取り本に貼りつけました。
なので、暗闇にのみ込まれた覚えもありません。

まめぴよ「どういうことだろう。目覚めたとたんに空が暗いだなんて……?」
白うさぎ「何をぶつくさ言ってるのさ、こんなところで寝てたら危ないよ!」
ワゴンを手にした白うさぎが言いました。
白うさぎ「ねぇ、あなた、黄色いし見慣れないけど、何者なの?」
ランプを手にした白うさぎが言いました。

まめぴよ「まめぴよっていうの。本の外から来たんだけど。本を旅してるところで……。」
ムー「まめぴよ?変わった名前だね!ぼくはムー、こっちはヌー。」
ヌー「ねぇねぇ、本を旅してるって、どういうこと?」
ムー「本の外って、どこにあるんだい?」
白うさぎたちは、本の外の旅人が本の世界を旅していることを知らないようでした。

夜空には、たくさんの星々がキラキラと輝いています。
この本が、今まで旅してきた本とだいぶ様子が違うことも感じはじめていました。

ミルクを汲みに

まめぴよ「きみたちは、本の外からの旅人って、知らないの……?」
ムー「なに?きみは旅人なの?」
ヌー「旅人は毎日何をするの?」
まめぴよ「……えぇと、本の中で探すものがあって。……って、ここも本の中だよね?ここには本の外から誰も来たことがないのかな?」

ムー「あ!ほかのみんなもやってきたよ!」
ヌー「ほんとうだ!急がなくちゃ!」
白うさぎたちは慌てだしました。

まめぴよは、グリンダのお城で手に入れた開かない本を思い出し、カバンから取り出しました。
本は、ページがピッタリとくっついていて、まだ開けません。
せっかくの箱から入れたものなのに、何も分からないままでした。
まめぴよ「まだページ開けないんだ。せっかく、何かがつかめると思ったのに。いったい何が書かれている本なんだろう……。」
まめぴよは肩を落としました。

ムー「ねぇ、元気がでないの?ぼくらと、いっしょにミルク汲みに行く?ちょうど、これから山に行くところなんだ。」
ヌー「それはいいわね!ここにひとりでいたらキケンだし、汲みたてのミルクを飲んだら、すっかり元気になるわ!まめぴよも一緒に行きましょうよ!」
まめぴよ「夜なのに、山に行くの?しかも、山でミルクを汲むの?」

ムー「そりゃあそうさ!夜じゃないと汲めないんだから!」
まめぴよ「山に牛がいるっていうこと……?」
ヌー「牛って?旅人は知らないことがいっぱいなのね!」
ムー「それならなおさらさ!いっしょに行こうよ!」
白うさぎたちはゆかいに笑いました。

あたりには、他にもランプを持った白うさぎとワゴンを引いた白うさぎたちが
あつまり始め、白うさぎたちみんなが、大きな山をめざしているようでした。

まめぴよは、よく分からないまま、白うさぎたちについていくことにしました。

白うさぎたちのあとを追うまめぴよのカバンに、何かがコツンと、ぶつかったような気がしました。

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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