【21日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-9」芭蕉洞3

100日曼荼羅アート 21日目-梅

☆現在まめぴよが迷い込んでいる物語
【西遊記】
仙石が石卵から生まれた石ザルは、サルの王になる。
石ザルは、仙術を学ぶため仙人にに弟子入りし孫悟空という名を授かります。天界で大暴れし、如来の五本の指が変じた五行山に封じられます。
それから500年。如来は、下界の乱れを案じ”三蔵の真経”を立派な僧に託すことを決め、如来の命を受けた観音菩薩は取経にふさわしい人物、玄奘を見つけ出します。”三蔵の真経”を授かりに行くことから、玄奘は三蔵と名乗り、天竺をめざして西へ旅立ちました。

【21日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-9」芭蕉洞3

薄くなる

少年は、失礼しました。と一礼すると刀をおさめました。
少年「さっきのチョウはいったい誰が…。」
母親「まめぴよ殿を惑わそうとするものがあるようですね。ご安心なさい、気にすることはありません。」
まめぴよは、自分の手がうっすら透き通り、薄くなっていることに気づきました。
まめぴよ「…え?どういうこと?」

母親「あなたが本をもう必要ないと、旅をやめたいと心から思えば、本を手放すことができます。ただそれだけで、あなたの身体は元の世界へ帰ることができましょう。」

まめぴよ「本の中は本当に分からないだらけで不安だし、恐いこともあったのですが、本の中で出会った人たちに、良くしてもらいました。その人たちは、みんな前に進むことを応援してくれていて…。」
母親「彼らは無責任なだけですよ。あなたは、いちばんの理解者である我々を信用すべきでございましょう?」

少々失礼、と、ふたりは客間を出ていきました。

少年の父親

母親「なんなんだい、あのぼんやりした子は!蓮花洞で死にかけたくせに、少し手が薄くなるだなんて!以前の2人はすぐに本を手放していったのに!」
少年「意志が強いのか、意志が弱いのか…よく分からないやつですね…。」

「どぉれ…、わしがひとつ脅かしてやろうかのう。」

少年「父上!」
父親「命をうばわれそうな恐ろしい事態になれば、希望を失い、すぐにでも旅をやめたくなるだろう。」

恐怖

まめぴよは、薄くなった手を見つめながら、考え込んでいました。
「この本、なんだか、すごくだいじだと思うんだよね…。」

すると、ガタガタガタガタ・・・・部屋が揺れ始めました。
「地震…?」
とつぜん客間の床が抜けて、まめぴよは下の階へ落っこちました。

「いたたた…。あれ、思ったほど痛くないか。これも金の桃のおかげなのかな…?」
顔をあげると、広い洞窟に、大きな大きな牛の妖怪が立っていました。

牛魔王「我が名は、牛魔王。本の外から来た旅人よ、おぬしを食らえば、たちまち強大な妖力を得られるという。さて、どう食うてやろうかのう。」
まめぴよ「牛魔王?!」
牛魔王「ほうほう、おぬし、この『西遊記』の内容を覚えておるか。それでは、わしの妖力の恐ろしさも知っておろうなぁ!!」
牛魔王は、大きなオノをグワッと、ふりあげました。

まめぴよは、落とした自分の本を抱え走り出しました。
「出口は?…どこか、隠れる場所は??」
洞窟の、奥へ奥へ…

牛魔王「わしから逃げられると思っているのかぁ!」
大きな声が響きわたります。

逃げ行くまめぴよの横に、梅の花が咲いていましたが、まめぴよは逃げることに必死で、花に気づかず通り抜けていきました。

(お花の切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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