【20日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-8」芭蕉洞2

100日曼荼羅アート 20日目-蘭

☆現在まめぴよが迷い込んでいる物語
【西遊記】
仙石が石卵から生まれた石ザルは、サルの王になる。
石ザルは、仙術を学ぶため仙人にに弟子入りし孫悟空という名を授かります。天界で大暴れし、如来の五本の指が変じた五行山に封じられます。
それから500年。如来は、下界の乱れを案じ”三蔵の真経”を立派な僧に託すことを決め、如来の命を受けた観音菩薩は取経にふさわしい人物、玄奘を見つけ出します。”三蔵の真経”を授かりに行くことから、玄奘は三蔵と名乗り、天竺をめざして西へ旅立ちました。

【20日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-8」芭蕉洞2

恐ろしい秘密

まめぴよ「本の持つ恐ろしい秘密ですか…?」
母親「えぇ、それはもう恐ろしい。その本を持つ旅人は、出口のない長い長い旅を、命尽きるまで続けなければならないのです。」
少年「なんとおつらい旅だ!」
母親「あぁ、本当にお気の毒で仕方ない。その本は、あなたを使い、切り絵を集めさせ、どんどんと成長ていきます。そして、強大化する本のエネルギーはあなたの命を削ってゆくのです…!」
まめぴよ「命を削る…??」
少年「そんな旅は、続けてはいけません!」
母親「そう、はやく旅をやめるべきでしょう。」
まめぴよ「けれど、いままで会ってきた人たちには、そんなふうには言われなくて…」
母親「本の世界には、無知な者は多いですからね。」
その母親は、湯気のあがるお茶をスッと飲みほしました。

理解者

まめぴよ「三蔵さまも、悟空も、前へ進みなさいって送り出してくれたんです。」
母親「厳しい修行に耐えられるあの僧のような強い人間に、岩につぶされても死なないようなサルなどに、一般人のつらさなんぞ理解できませんでしょう。」
少年「そうです、まめぴよさん。母上は、心からあなたの身をご心配なさっているのです。」
母親「可愛そうに、訳も分からず本の世界へ迷い込んで、命を狙われ、つらく寂しい日々でしたでしょう。あなたの苦悩やつらさは、わたくしたちが、いちばん理解しておりますよ。」
まめぴよは口を結び、涙をぐっとこらえ下を向きました。

黒いチョウチョ

母親「さぁ、本をお手放しなさい。そうすれば、あなたは無事に元の世界へ戻れますから。」
まめぴよ「手放すと、元の世界へ…?」
母親「そうです。その本を手放すだけで、命も狙われない、恐い思いもしない、元の世界へ安全に帰ることができるのです。」
少年「まめぴよさん、ぜひ、そうなさってください。本の世界は大変危険ですから。」
まめぴよ「この本を手放す…」
まめぴよは、カバンから本を取り出し見つめました。

と、そこへ、どこからともなくヒラヒラと黒いチョウチョが飛んできました。
「あ、この前、道案内をしてくれたチョウチョ…」
まめぴよが見上げると、チョウチョはヒラリと回転したかと思うと、黒い切り絵に変化し、ふわりふわりとまめぴよのもとへ…

シュシュッ

少年がとつぜん剣を取り出し、切り絵を切り刻みました。
少年「あなたには、必要ないものですから。」
少年がパチンと指を鳴らすと、切り絵は燃えて消えてしまいました。

(お花の切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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