【19日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-7」芭蕉洞

100日曼荼羅アート 19日目-つつじ

☆現在まめぴよが迷い込んでいる物語
【西遊記】
仙石が石卵から生まれた石ザルは、サルの王となります。
石ザルは、仙術を学ぶため仙人にに弟子入りし孫悟空という名を授かります。その後、天界で大暴れし、如来の五本の指が変じた五行山に封じられます。
それから500年。如来は、下界の乱れを案じ”三蔵の真経”を立派な僧に託すことを決め、如来の命を受けた観音菩薩は取経にふさわしい人物、玄奘を見つけ出します。”三蔵の真経”を授かりに行くことから、玄奘は三蔵と名乗り、天竺をめざして西へ旅立ちました。

【19日目】100日旅するまめぴよ 「西遊記-7」芭蕉洞

西をめざす

目を覚ますと、まめぴよは、少しひらけた場所に立っていました。
目線の遠くには、たくさんの山々が見え、反対側には大きな岩山、そして手前には、大きな葉っぱの木々が生えています。遠くで鳥の声が響きわたり、のどかな様子です。
「誰もいないな。どこに向かったらいいのかな…」

まめぴよは、18日目のページで悟空に言われたことを思い出していました。
「ちゃんと前に進め。…かぁ。」
(最後のページまで、あと何ページあるんだろう?
『西遊記』の話は、三蔵さまが弟子たちと共に天竺のある西をめざす物語で、本の最後には天竺でお経を授かるわけだから…)
「そうか、西をめざしたらいいってことか!」

少年との再会

「まめぴよさんではありませんか!」
背後から声がしました。
「あ!きみは!」
なんと、そこに立っていたのは14日目のページで出会った少年でした。

まめぴよ「あの時はご案内をありがとう。お礼を言う前に居なくなっちゃったものだから。」
少年「あのときは急用を思い出したもので、失礼いたしました。」
まめぴよ「道を尋ねてばかりで申し訳ないのだけれど、実は、西をめざしたくて…。どの道を行ったらいいのか知っている?」
少年「なるほど!なるほど!そうでございましたか!それでしたら、ぜひ、わが家へお立ち寄りください!西へ行く道中にありますので、母上もよろこびますし。」

少年「西への道は、あの芭蕉の木々に沿ってまいります。」
まめぴよ「この大きな葉っぱの木、芭蕉っていうんだねぇ。」
ふたりは歩き出しました。

芭蕉洞

芭蕉の木々に沿ってあるき、岩山に入り少し進んだところに、大きな大きな門が見えてきました。大きな門には『芭蕉洞』とあります。
少年「つきました、こちらになります。」
まめぴよ「すごい立派なお家なんだねぇ。」

門を入ると、出迎えがありました。
召し使い「おかえりなさいませ」
少年「まめぴよさんがご到着だ。お茶を。」
少年は、客間に案内してくれました。

花の客間

少年「それでは、こちらで少々お待ちください。母上をお連れ致します。」

まめぴよがイスに座ると、先ほどの召し使いが、お茶を持ってきました。
そのお茶は、ライチ茶に、乾燥させたバラのつぼみを浮かせたもので、とても良い香りのものでした。まめぴよは、そのお茶の香りを鼻からスーッと深くすったあと、ホッとひと息つき、お茶をいただきました。
「なんて美味しいお茶だろう。」

客間の壁には、色とりどりの花の絵が飾られていました。
「きれいだなぁ。桜、芍薬、牡丹…。あ、あっちは山茶花かな、菊に、椿に…あ…!」
その中にひとつだけ、黒い紙で作られた切り絵がありました。
「こんなところに、切り絵がある!だいじに飾ってるようだけど、譲ってもらえるかな…?」

本の恐しさ

少年が母親を連れて戻ってきました。
少年「まめぴよさん、大変お待たせを致しました。」
母親「よくぞいらっしゃいました。」
ふたりは、一礼すると席に着きました。

母親「息子からあなたのことをうかがい、とても心配しておりました。大変にキケンな旅路をお進みでございましょう。」
少年「そうなのでございます。最近も、金角や銀角にも襲われたばかりで、命をうばわれるところでございました。」
母親「まぁ、なんと可哀そうに。」
まめぴよ「けれど、進まないと本から出られないので…」
あれ?と、思いつつも、まめぴよは続けました。
まめぴよ「…ええと、お邪魔したばかりで申し訳ないのですが、あの壁にある切り絵、おゆずりいただけないでしょうか…?」

少年「あの、つつじの切り絵のことですか?」
母親「あらあら、もうお見つけに…?ですが、あれは、あなたに必要ないものとなりましょう。」
まめぴよ「どういうことですか?」
母親「あなたに、”特別な本”の恐ろしさ、教授いたしましょう。」
まめぴよ「本の恐ろしさ?」
母親「えぇ、その本には恐ろしいひみつがあるのです。」

(お花の切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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