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【12日目】100日旅するまめぴよ「The Blue Bird-12」ベリリュンヌ

100日投稿

100日曼荼羅アート 12日目-ヒイラギ

☆現在まめぴよが迷い込んでいる本☆

【青い鳥】メーテルリンク原作
チルチルとミチルの兄妹は、おばあさんに「幸せの青い鳥」を探してほしいと頼まれます。そして、さまざまな国へ旅立ち、各地で青い鳥を見つけるものの、国を出たとたんに鳥は姿を変えてしまい、どうしても連れて帰ることができない。。。

【12日目】100日旅するまめぴよ「The Blue Bird-12」ベリリュンヌ

仙女の宮殿

チルチル「やぁ、まめぴよ、目が覚めたかい?」
まめぴよ「うん、おはよう。」
チルチル「青い鳥はどこだろう?」
2人はあたりを見回しました。
ミチル「ねぇ、チルチル、私たち、ベリリュンヌさんの宮殿に続く道に立ってるわ」
チルチル「ほんとうだ、まめぴよに宮殿に来いってことかもしれないね…」

3人は、宮殿に向かうことにしました。

宮殿への道

まめぴよ「光の精が言っていたけれど、ベリリュンヌって人がいるページは最後のページなんだよね?」
ミチル「そうよ、まめぴよ、ここは最後のページ!」
チルチル「だけど、あの人は怒りっぽくてイジワルいから、最後の切り絵を貰うのは、なかなか難しいんだ。宮殿の中にも入れるかどうか…」
まめぴよ「なるほどね…」

そうこう歩いているうちに、立派な宮殿の前につきました。
チルチルの話によると、恐ろしい童話の「青ひげ」から譲り受けた宮殿だとか。。。

宮殿の扉

宮殿のドアをノックして呼びかけますと、中から返答がありました。
仙女「なんだい、お前たち!鳥かごはカラじゃないか!出直しておいで!」
チルチル「やぱりダメか…ここのところ、全然中に入れてくれないんだ。ごめんね、まめぴよ」
まめぴよ「チルチルのせいじゃないよ、謝らないで。でも、困ったね。どうしたらいいだろう?」
まめぴよのカバンについていた光のブローチを思い出しました。
まめぴよ「これ、7日目のページで光の精さんが役にたつだろうって、くれたんだけど…」
ミチル「まぁ!それは”光のいのり”が入ったブローチよ!」
チルチル「おや?ブローチが光り始めたよ」

すると、宮殿の扉がギイィィィと音を立てて開き始めました。

仙女 ベリリュンヌ

仙女「おまえ、なぜ、それを持っている!」
中から驚いた顔で仙女のベリリュンヌが出てきました。
まめぴよ「光の精さんから譲り受けて…」
仙女「…まぁいい、中にお入り」

3人は宮殿の中に入れてもらえました。

”自分の目的”

宮殿のホールはとてもひろく、金の装飾が施され、とてもきらびやかでした。
仙女「私の、可愛い可愛い光の精が、ブローチを渡すなんてお前は何者だ。」
まめぴよ「…まめぴよ、といいます」
チルチル「おばさん、まめぴよは、僕らと一緒に青い鳥を探してくれていたんだよ!」
ミチル「そうよ、おばさま。まめぴよは本の外から来たのに、私たちと一緒に鳥をおいかけてくれたのよ。」
仙女「本の中に入りこめば、”自分の目的”で頭がいっぱいになるはずなのに。お前は、他人の手伝いをしていたというのか。」
まめぴよ「自分の目的…?」
まめぴよは、8日目のページでイヌに言われた「もう目的をお済ませで?」という言葉を思い出し、考え込みました。
仙女「まったく!ぼーっとした子だね!」

青い鳥

仙女「お前が手伝っても、青い鳥は見つからなかったんだろう?それじゃあ、切り絵は渡せないね!」
チルチル「そんなこと言わず、渡してあげてよ!」
黙っていたまめぴよが口を開きました。
まめぴよ「青い鳥…、外を飛んでいる青い鳥は、ホンモノの青い鳥では無いのでしょう?しあわせになるために必要って、なんだかおかしい。」
仙女はまめぴよを睨みつけました。
まめぴよは、つばを飲み込み、続けました。
まめぴよ「”しあわせ”は、最初から自分自身の心の中にもってるもん。それを、自分が気づけるかどうかでしょう?」
すると、手にしていた光のブローチがヒュッとホールの宙めがけて飛びあがり粉々になると、キラキラと輝く粉がホール全体に降ってきました。

仙女はそれをみて
「よし、お前をこの本から出してやろう。」
というと、杖をふるい魔法を使いました。まめぴよの黒い本は、カバンから出てくると、ペラペラペラとページがめくられ、そこへ、仙女の飛ばした切り絵が貼りつきました。

暗闇に包まれはじめたまめぴよは、
とっさにチルチルとミチルをふりかえました。

「ありがとう、まめぴよ。」
ニッコリと笑う二人の背中には、青い翼が生えているように見えました。

(お花の切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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