はやく家に帰らないと!!
【2日目】100日旅するまめぴよ「The Blue Bird-2」時(タイム)
【青い鳥】メーテルリンク原作
チルチルとミチルの兄妹は、おばあさんに「幸せの青い鳥」を探してほしいと頼まれます。そして、さまざまな国へ旅立ち、各地で青い鳥を見つけるものの、国を出たとたんに鳥は姿を変えてしまい、どうしても連れて帰ることができない。。。
暗闇に包まれて…
まめぴよは、チルチルに貰った花を形どった紙(切り絵)を受け取りました。
チルチル「きみの本のページにのせてごらんよ」
まめぴよは言われるがまま、手にしていた黒い本を開きました。
どのページも無地で何も書かれていません。
開いたページに、切り絵をそっと乗せました。
すると、切り絵はノートに貼りつき、あたりは闇に包まれていきました。
再び目を覚ます
「おーい」
どこか遠くから声がする…
・・・はっ!!
まめぴよは目を開けました。
チルチルと森にいたはずが、見たこともない場所に立っています。
天井なのか空なのか、見上げる限り吸い込まれそうな青。
足もとは、光沢のる真っ白い床が広がっています。
「やぁ、おはよう」
そして、目の前には、長い柄の大きなカマを持った男が立っていました。
よく漫画とかで見る死神みたいなスタイルじゃない?
死んじゃうやつ…??
まめぴよ「あの、ここは…?」
男「ここは、青空の宮殿だ」
本の中の住人
男「私は”時”(タイム)、きみはこの本の住人ではないな」
時?よかった、死神ではなさそうだね(ホッ)
まめぴよ「本の住人…?」
時間の番人”時”の説明によると、ここは『The Blue Bird』の本の中。
そして、辿り着いたページの”切り絵”を自分の本に貼りつけることで、次のページへ進めるという。この本から出るには、最後のページの”切り絵”が必要。
まめぴよ「そんな、本の中だなんて!時間の番人さんなら、最後のページに行ける切り絵をください!はやく家に帰りたいんです…!」
時「何を言っている!!1ページずつ進むのがこの世のルール!生きるということは1ページずつ進むこと。ページを飛ばすなんてことは、許されん!」
まめぴよ「そんな困ります…」
時「何を泣き言を言っている。お前がこの世界に足を踏み入れたのは、お前が望んだからだ。」
まめぴよ「望んだ覚えはどこにも…!!」
時「その証拠が、その黒い本だ。」
”時”は、まめぴよが手にしている黒い本を指さしました。
…なんにも覚えがないけれど、どういうこと?
時「さぁ、これを持って次のページへ行きなさい。」
時は、花を形どった切り絵を差し出しました。
(お花の切り絵はInstagramにて、夜にUP予定)
まめぴよ「でも、もっとあなたに聞きたいことが。。。」
時「悪いが、私は、これ以上答えられないのでね。」
”時”は大きな長い柄のカマを大きくふったかと思うと、目の前から消えてしまいました。静かな青と白の空間に、まめぴよだけが残されました。