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【60日目】100日旅するまめぴよ 「はらぺこのお月さま-7」ハチミツ

100日投稿

100日曼荼羅アート 60日目-ハチミツ

☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
【はらぺこのお月さま】
この本で出会ったうさぎたちは、”本の外からの旅人”を知らないという。
そんな中、旅人を知るようなお月さまが現れて。。。

この本はいったい……?

【60日目】100日旅するまめぴよ 「はらぺこのお月さま」ハチミツ

北の村

目を覚ますと、丘の上。そこは北の村でした。
丘の上から見下ろすと、ピンク、きいろ、空色、白、と
まるで、さまざまな色のじゅうたんを広げたような、花畑が続いています。

まめぴよ「なんてきれいな村だろう。」

北の村は、たくさんの花畑を作り、ハチたちと共生している村でした。

花畑を眺めていると、花畑のなかにお月さまを見つけました。
白うさぎたちと一緒のようです。

まめぴよ「昨日聞けなかったこと、聞いてみよう。」

まめぴよは、お月さまのもとへ行ってみることにしました。

久しぶりのお月さま

走って丘をくだっていくと、お月さまがまめぴよに気づき、手を振ってくれました。

まめぴよ「お月さまー!!じつは…」
お月さま「おはよう、まめぴよ。久しぶりだね!」
まめぴよ「う、うん、おはよう。。。」

白うさぎ「おぉ、あの夜の黄色い子じゃないか!元気してたかい?」

あの切り絵を貼った日から、数日が経っているのでしょうか
お月さまも少し大きくなったような、気もします。

まめぴよ「あれ?お月さま、大きくなった……?」

ハチミツ

お月さま「まめぴよ、みていてごらんよ。これから絞りが始まるんだ。」
まめぴよ「しぼり?」

北の村の白うさぎたちたちが、ハチミツを絞っているところでした。
白うさぎ「これを回すとね。。。」

白うさぎが取っ手をぐんぐん回してしばらくすると
おおきなバケツのしたの蛇口から、
黄金色のハチミツが、ゆっくりゆっくり、きらりきらりと流れ出てきました。

まめぴよ「すごい、きれいな色だね。」
まめぴよは、流れ出るハチミツをのぞきこみました。

白うさぎ「ハチたちが、ここの村の花畑を毎日毎日飛び回り、集めてくれたものだよ。」
白うさぎ「余分なものを網でこしたら、できあがりだ。すこし時間がかかるよ。」

白うさぎ「さぁ、手の空いたやつは花畑を手入れに行くか!」

お月さまと、まめぴよは、花畑の手入れをしに白うさぎについていきました。

西の村の話

お月さま「昨日はね、西の村のお手伝いに行ってきたんだよ。」
まめぴよ「あ!西の村って、タマゴの木を育ててるっていう?タマゴの木って、どんなの?見てみたかったよ。」
お月さま「おやおや??タマゴの木、まめぴよは知らなかったのかい?おかしいなぁ!」
お月さまはニヤリと笑いました。
まめぴよ「そ、そりゃ、知ってはいるけど、実際に見たことはないもん。見てみたかったよ!」
お月さま「まめぴよにも、食べさせたかったなぁ!その村では、カスタードクリームをたっぷりはさんで、ホットケーキを食べるんだ。」
まめぴよ「いいなぁ!食べてみたかった!!」

お月さまと、まめぴよはすっかり仲良しでした。

聞きたいこと

白い花畑の手入れをしながら、まめぴよはお月さまにたずねました。

まめぴよ「ねぇ、お月さま、すこし聞いてもいい……?」
お月さま「うん?何だい?」
まめぴよ「お月さまは、この本がどういう本か知っているの?」
お月さま「どういう本って?」
まめぴよ「だって、この本には……。」
まめぴよは、うつむき言葉に詰まってしまいました。

白うさぎ「おーい!そろそろ休もうかー!!」
白うさぎ「ホットケーキを焼いてきたよー!!」

北の村のホットケーキは、
キウイフルーツや色とりどりのベリーのはちみつ漬けがたっぷりと乗っていて
まるで小さなお花畑のようなホットケーキでした。

まめぴよ「とっても鮮やかで、きれいだね!」
白うさぎ「さぁ、さぁ、遠慮せず食べておくれよ!」

まめぴよ「いただきます!」
お月さま「これは、美味しい!さいこーだな!」
ふたりはモグモグとフルーツがたっぷりのホットケーキを食べました。

お月さま「まめぴよ、さっき、こう言おうとしたんだろう?この本には、最後のページがないのに。って。」
まめぴよ「やっぱり、お月さまは知ってたんだね。不完全な本は、ページを進んでも、その本の人たちは、だいじょうぶなの?お月さまは、どうなってしまうの?」
お月さまは笑いました。
お月さま「最後のページがないから、わたしたちが消えちゃうとか、そういう心配してる?変なやつだなぁ、まめぴよは。」
まめぴよ「どうして?」
お月さまは笑いました。
お月さま「もし、そうだとしたらさ、ページを進めて、自分が最後のページにたどり着けないことを心配したほうが良いんじゃないのかい?」
まめぴよ「そ、それは、そうかもしれないけれど……。」

  カツンッ

ホットケーキにかぶりついていたら、まめぴよのくちばちに、何やら硬いものにあたりました。
何かと思い、見てみると食べていたホットケーキの中から、黒いカギが現れたのです。

まめぴよ「こんなところに、カギ。。。」
お月さま「きみは、たくさんの箱を開けなくちゃ。」

お月さまは、また切り絵を差し出してくれました。

お月さま「だいじょうぶさ。安心して、お進みよ。」

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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