【32日目】100日旅するまめぴよ 「東京ディズニーランド-8」海賊船

100日曼荼羅アート 32日目-アドベンチャーランド

☆まめぴよが現在迷い込んでいる場所
【『東京ディズニーランド』のガイドマップ】
本棚にしまってあった、ディズニーランドのガイドマップに迷い込んでしまいました。
ガイドマップなので、本のときのような登場人物は存在して居ないようです。

【32日目】100日旅するまめぴよ 「東京ディズニーランド-8」海賊船

古い船の上

目を覚ますと、そこは古い船の上でした。

まめぴよ「昨日の切り絵は、…ギリギリだったね。間に合ってよかったぁ。」
モモ「ほんと!まめぴよ、すごかったよ!一緒に旅できててよかった!」
まめぴよは、とても照れくさそうに言いました。
まめぴよ「ありがと。…でも、なんか、ほめられるの困っちゃう。」
モモ「えぇ?もしかして、ほめられ慣れてないの??」
モモは、からかうように笑いました。

まっくらな洞窟

川の流れに沿ってしばらくいくと、
川は洞窟の入り口に繋がっていて、船は吸い込まれるように洞窟の中へ進んでいきました。

モモ「なんだか、不気味な感じ…。」
まめぴよ「ひんやり、してきたね。」

まっくらな洞窟の中、船は進んでいきました。

少し進むと途中に狭い砂地の場所があり、船を降りることができました。
モモ「何か、大きな宝箱みたいなのがあるよ。降りてみようか。」
まめぴよ「うん!切り絵、入ってるかな?」

ふたりが大きな箱を開けてみると、
その中には、金色に輝く金貨や、宝石のたくさんついた首飾り、など
たくさんの宝物が入っていました。
まめぴよ「海賊の宝箱って感じだね。海賊、近くにいるのかな…。」
モモ「こんなのも入ってる!このラベンダー色のハーモニカ見て!可愛い!」
まめぴよ「もしかして、それ、モモ用のハーモニカかな?」
モモ「だよね!これ、もらっていっちゃお!私ね、弾き語りするときハーモニカもふくんだよ。」
まめぴよ「わぁ、いいね!聴かせて聴かせて!」

とつぜん、洞窟内に大きな波が立ち、
ふたりの船が先へと流され始めました。

モモ「たいへん!!早く船に戻るよ!」
まめぴよ「う、うん!」

ふたりは、船に急いで戻りました。

モモ「宝箱に切り絵、無かったね。」
まめぴよ「ねぇ、モモ、前みて。このまま行くと、あのまっしろな霧の中に…」

ふたりの乗る船は、濃い霧のなかへ
静かに入っていきました。

霧の先

霧の中に入っていったかと思うと、
突然、大きな音が聞こえてきました。

 ドゴーーーーン  ドカーーーーン

少しずつ薄れてくる霧の中、目を凝らしてみてみると、
いつの間にやら洞窟から抜け出ていて、
大きな海賊船が2隻、大砲を打ち合っていました。

まめぴよ「なにここ!!」

その2隻の船に挟まれるように霧の中から出てきた まめぴよとモモの船は
大砲で起きる大波に揺られ、いまにも転覆してしまいそうです。

モモ「まめぴよ、シッカリ捕まってなよ!!」
まめぴよ「…うん!」
モモ「このままじゃ船が沈んじゃいそう…!何か方法は!!」

笛の音

大砲の打ち合いの続く中、
モモは、突然立ち上がり、ハーモニカを吹き始めました。

その音色は、力強く、そして、ハッピーな音色でした。

まめぴよ「モモ、あぶな…」
と、言いかけて、モモを見上げたまめぴよは固まりました。
まめぴよには、モモの奏でるハーモニカの音色が
紫色の星屑があふれ出るように見えたのです。

そう見えたかと思うと、とても大きな波で船は傾き
ふたりは海に投げ出されてしました。

波の渦にのみこまれ、うすれゆく記憶の中、
心地の良い笛の音が聴こえていました。

大きなヘビ

モモ「…ぴよ、…めぴよ!まめぴよ!」
まめぴよは、目を覚ましました。
モモ「あぁ、よかった!気が付いた!」
まめぴよ「ここは…?」
モモ「私たち、海に落ちたんだけど、この生き物が助けてくれたみたい。」

まめぴよとモモは、大きなヘビの背中の上に乗っていました。
海に落ちた時に聞こえていた、心地よい笛の音も聴こえています。

しばらくすると、岩がゴツゴツした海岸に到着しました。

海岸

海岸の岩場にふたりが降りると、
笛の音がとまり、大きなヘビは海の中へ消えていきました。

「無事でよかったわ。」

岩場の上のほうから声がしました。
上を見上げると、そこには角のような形の笛を片手にもち、
長いピンク色の髪の毛をなびかせた虹色に輝くウロコの人魚が座っていました。

まめぴよ「人魚さん…?」
モモ「あなたが、助けてくれたんですか?」

人魚は、まったりとした透き通る声で答えました。
人魚「えぇ、あのオオウミヘビは、私が遣わせました。」

モモ「本当に助かりました、ありがとうございました。」

人魚は、岩場の上から海に溶け込むように飛び込むと、
波と共にまめぴよとモモの目の前の岩場に上がりました。

人魚「あなたのハーモニカの音色で、あなたたちに気づくことができましたわ。あのままでは、海に沈み、命を落としていたことでしょう。」

まめぴよ「そういえばモモ、あのとき、どうして急にハーモニカを吹き始めたの?」
モモ「あのときは、どうしてかな、だいじな友達を守りたい気持ちが溢れてきてて…。ハーモニカを吹かなきゃって、なぜだか思って…。」

人魚「人助けなど、趣味ではありませんが…」
人魚は濡れた髪をかきあげ続けました
「紫の本を持つ者よ、あなたの奏でる音色が、私の心を動かしたのよ。あなたの音色には、光がある。」

モモ「私の音…。」
まめぴよ「そう!ハーモニカ、とっても素敵だったよ!しかもね、モモのハーモニカからは…」
と、つづきをさえぎるように、
人魚は、まめぴよのくちの前に人さし指を添え、片目を閉じました。

人魚「紫の本を持つ者よ、あなたの音色は、生きる者の心へ届く音。そのことを忘れず生きなさい。」
モモ「…はい。」
モモは、何かを決心したかのような顔をして、深々と頭を下げました。

人魚「そして、…黒い本を持つ者よ、長い旅の運命をお持ちのようですが、つらくとも厳しくとも、お進みなさい。諦めることなく、まっすぐに。」

人魚「さぁ、受け取りなさい。」
人魚が笛を吹くと、
ふたりの目の前に、ふわりと黒色と紫色の切り絵が一枚ずつ現れました。

まめぴよは切り絵を受け取り、モモを振り返り言いました。
「モモ、ほんとうにありがとうね。」
モモは、だまってニッコリと笑顔を見せました。

その笑って細くなった瞳には、キラリと輝くものが見えた気がしました。

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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