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【6日目】100日旅するまめぴよ「The Blue Bird-6」カシワ

100日投稿
100日曼荼羅アート 6-ノウゼンカズラ

【6日目】100日旅するまめぴよ「The Blue Bird-6」カシワ

☆現在まめぴよが迷い込んでいる本☆

【青い鳥】メーテルリンク原作
チルチルとミチルの兄妹は、おばあさんに「幸せの青い鳥」を探してほしいと頼まれます。そして、さまざまな国へ旅立ち、各地で青い鳥を見つけるものの、国を出たとたんに鳥は姿を変えてしまい、どうしても連れて帰ることができない。。。

雨の降る森の中

今朝の新しいページは、薄暗い森の中。

ぼつり、ぽつり、と雨が降ってきました。
雨足は、どんどんと強くなりそうです。

近くに大きなカシワの木があったので、
まめぴよは、その下であまやどりをすることにしました。

ここのページには、誰もいないのかな…?

まめぴよは、カシワの木の根に腰を下ろすと
パンの精にもらったカバンを、あけました。

焼き立てだった食パンは、一晩たっても
まだ、ほんのり温かく、小麦のいい香りがしていました。
「いただきます」
まめぴよは、食パンをもぐもぐと食べはじめました。
モチモチしてて、甘みもあって、そのままでも、すっごく美味しい食パンでした。
まめぴよは、ぼんやりつぶやきました。
「お腹、減ってたみたい…」

カシワの木

「ほっほっほっ、本の中でも腹は減るじゃろう」

すぐそばから低い声が聞こえました。
声のほうを振り返ると、
なんと、あまやどりをしていたカシワの木に顔が浮き出ていました。
まめぴよは、おどろき声も出ません。

カシワの木「おどろかせてすまないね。でも、そんなに驚くこともなかろう、ここは本の世界なのだから」
まめぴよ「そう…ですね。すみません、驚いてしまって」
カシワの木「ほっほっほっ、謝ることなど何もない」

”思い出”の国

まめぴよ「ここは、どこですか?最後のページはまだ遠いのでしょうか?」
カシワの木「ここは、思い出の国じゃよ。最後のページは、まだ、もう少し先じゃ。」
まめぴよ「思い出の国?誰かの”思い出”があるの?」
カシワの木「うーん。そうじゃな、そうとも言えるが、そうとも言えない。」
まめぴよは、首をかしげました。

カシワの木「この国は、訪れた者が忘れかけていた、”思い”の道がいくつか出現する…」
まめぴよ「”思い”が”出る”で、”思い出”の国?」
カシワの木「そう。そして、”思い”の道を、選ぶ場所。」
まめぴよ「…その道は、どこに出るの?」

雨は、ザーザーと降りしきるばかり。
まめぴよは、あたりを見回しましたが、ひとつも道は見あたりません。

カシワの木「ここに来たものは、大体ここで忘れかけていた”思い”を思い出す。お前さん、相当奥にしまい込んでおるのじゃな。」
まめぴよ「それって、どういうこと?」
カシワの木「先は長いだろうが、がんばりなさい。」
まめぴよは、なんとも言えない不安な気分になりました。

オレンジ色の花

カシワの木「さぁ、雨も止んだ。道はないが、日が沈む前に、そのオレンジの花に沿ってこの森を出ておゆき。」

カシワの木の横に、オレンジ色をしたかわいらしいお花が咲いていました。その花に近づくと、その先のオレンジの花のつぼみが開きました。その花に近づくと、そして、またその先も。。。
お花が道案内をしてくれるようです。

まめぴよ「カシワさん、どうもありがとう。」
カシワの木「大丈夫、お前さんならシッカリ進めるだろう。」

まめぴよはカシワの木に一礼をして、オレンジの花に沿って森をすすみました。
そして、森を抜けるときに最後に開いた花は、黒い紙でできていました。

(お花の切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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