【100日目】100日旅するまめぴよ 「最後のページ」

100日曼荼羅アート 100日目-まめぴよ

まめぴよは、ついに100日目の旅を迎えました。
100日目のページ、ここはいったいどこでしょうか……。

【100日目】100日旅するまめぴよ 「最後のページ」

白い空間

まめぴよは横たわり、フワフワと浮かんでいました。
白い空間に、様々な色をした、たくさんの光の粒々がキラキラと輝いていました。

まめぴよは、ぼんやりとした意識の中思いました。
(ここはいったいどこ・・・・・・?)

すると、声が聴こえました。
 「ここはキミの中。」

いえ、耳に聴こえる声ではなく、言葉でもありませんでした。
直接あたまに語り掛けられているのでしょうか、いままでにない感覚です。

ぼんやりとしていた意識は、だんだんとハッキリとしてきました。

フワフワと浮いているまめぴよは、
どこから語り掛けられたのかと、あたりを見まわそうとしました。

しかし、体が動きませんし、声も出ません。
動かせるのは、目だけでした。

まめぴよ(どういうこと??なぜ、体が動かない?)

そのうちに、グイグイと体の中が上方に引っ張られるような感覚があったので、
まめぴよは恐くなり、無理にでも動こうと、もがきました。
すると、もがけばもがくほど、余計に体の中が引っ張られるようで、息苦しくなります。

まめぴよは、もう仕方がないと諦めて、体の力を抜きました。
すると、ゆるゆると、息苦しさは無くなりました。

体の中が引っ張られる感覚に任せると、
まめぴよは、フワフワとより上のほうへ上のほうへと、飛んでいきました。

まめぴよは、どこまでいくんだろう……?と、
ぼんやり思いました。

すると、先ほどの声が、再び届いてきました。

語りかける声

力を抜いて、流れに任せることも、
ときには必要だ。

なぜ、ひとは、だますのか?
なぜ、ひとは、ウソをつくのか?

なぜ、ひとは、おとしいれようとするか?
なぜ、ひとは、利用しようとするか?
なぜ、ひとは、嫉妬心を起こすのか?

なぜ、自分はそういうこと苦しむのか?

なぜ?なぜ?という壁にぶつかり、
キミは、深い深いトンネルの中に迷い込んだね。

しかし、そこに、答えを求める必要はないんだよ。
真実は、そんなところに隠れていない。

キミのこだわりや、ある意味まっすぐともいえる偏りが、
キミに必要のない疑問を、どんどんと大きくして命を削る。

黒い人影

まめぴよ(必要のない、疑問。。。)

フワフワと浮かぶ感覚は無くなり、
いつの間にやら白い床に腰をおろしているようでした。
体も、もとどおり。いつものように動きます。

静かな白い空間は、どこまでも続くように見えました。


そして、どこからともなく、黒い人影が現れました。
黒い帽子に、黒い靴、黒いスーツを着ているようです。
人影は、少しずつ近づいてきますが、
背の高いそのひとは、顔が見えず、ずっと黒い影のままです。

黒い影のひとは、静かに言いました。
「久しぶりだね、まめぴよ。」

まめぴよは、彼に見覚えがありません。
「あなたは、だれ・・・?」
まめぴよは首をかしげました。

黒い本

「忘れたの?」
黒い影のひとは、スーツの内側からからスッと、まめぴよの黒い本を取り出し、本を開きました。
その姿を見て、
まめぴよ「あのときの・・・!!」
と、まめぴよは、ぽっかり抜けていた記憶がよみがえりました。

その黒い影のひとは、
まめぴよが本の中の旅を始める直前に出会った人物でした。

最初に迷い込んだ本、『青い鳥』の本を本屋で買ってきた日の夜、
自分の部屋で寝ようとしたところ、ベットの上で突然に体が動かなくなり、この人が現れたのです。
そして、
「いってらっしゃい。」
と、ひとこと言って、
寝ているまめぴよの胸の上に、あの特別な黒い本を置いて去っていきました。

そのときの、ずっしりとした本の重たい感覚も、いまではハッキリと思い出せます。

旅で見つけたもの

黒い影「途中であきらめることなく、ずいぶんと、長く旅をつづけたね。」
まめぴよ「・・・本の中のともだちたちと、約束したから。」

黒い影「約束もあったけど、キミの意志でもあったろう?途中でやめることを誘われても、自分の意志をつらぬいた。」
まめぴよ「・・・大切な何かが、見つかる気がしたから。」

黒い影「心の声、やっと聞けるようになったね。」

まめぴよ「誰かに求められる結果を、歩み、えがくのが”正しいこと”だと思って”目指してた”けれど、それが違うことだって、自分が苦しんでいたっていうこと、自分の絵本の中に入ったとき、気づけたの。」

黒い影「そのとおり。他人の心の声に耳を傾けることは大切ではあるけれど、それよりもっと大切なことがある。自分の心に耳を傾けることは、とても重要なことなんだよ。」

まめぴよは、だまってうなづきました。

黒い影「キミは、ずいぶんと、たくさんの箱を開けてこれたみたいだ。」

まめぴよの”本当の幸せ”

黒い影「誰かに指摘されるでは、箱は開かない。そして、自分で見つけ、自分で開けなければ、そこに理解はないだろう。」

黒い影は、まめぴよの黒い本を、ペラペラとめくって言いました。
黒い影「安心したよ。キミは、キミの”本当の幸せ”を見つけてきたね。」

まめぴよ「うん。なんだか、うれしい。」

黒い影「しかし、”本当の幸せ”を見つけたのに、うまく前へ進めないと焦ることは無い。進んでも、立ち止まっても、かまわない。自分のペースで進めば、しかるべきときに、自然とうまくいくのだから。」

まめぴよ「なんだか、むずかしいけど……。」

黒い影「いまの自分は、いちどきり。元の世界へ戻っても、”本当の幸せ”を、忘れずに。」

「お疲れさま」

まめぴよは、まめぴよの生きる元の世界に戻ってきたようです。
自分の部屋のベットで眠っていました。

すぐ横には、月あかりに照らされた黒い影のひとが立っていたように思います。

 「お疲れさま」

そんな言葉が、やさしく聴こえたような気がしました。

おしまい

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

【100日旅するまめぴよ】おしまいです。

100日分、読んでいただき、本当にありがとうございました!!
100日分、お付き合いいただくということも、たいへんなことと感じています!

小説ブログの初挑戦、毎日応援いただけていたこと、
本当に励みになりました。こころから感謝申し上げます!

文章をまともに書いたことがない初心者の文章を毎日読んでいただくのは、申し訳なさもありましたが、勝手ながら、とりあえずは100日分続けよう!と、突き進ませていただきました。少々つらさもありましたが、自分には必要な歩みであったと感じ、得られたことは大きかったと思っています。

100日更新で作った切り絵や曼荼羅アートは、
今後、ぬりえやなぞり絵、切り絵の型紙に加工していこうと思っています。
お時間のあるとき、ちょっとした楽しみに、ご活用いただければ幸いです。

最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました!!

2020年11月12日 虹囲なな

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