【68日目】100日旅するまめぴよ 「銀河鉄道の夜-6」ジョバンニ

100日曼荼羅アート 68日目-リンドウ


新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

☆現在、まめぴよが迷い込んでいる物語
銀河鉄道の夜
いじめられっこのジョバンニ、その親友のカムパネルラが、銀河鉄道に乗って様々な人と会ったり、冒険をするお話。その列車のいきさきは……?

【68日目】100日旅するまめぴよ 「銀河鉄道の夜-6」ジョバンニ

列車の中へ

目を覚ますと、そこは列車の中でした。

まめぴよ「よかった、列車の中に戻ってこれたみたい。」

まめぴよは、前の車両のほうへ、移動してみることにしました。
となりの車両をそっとのぞき込み、
あのリスの男が、居ないことを確認すると、車両を移動していきました。

食堂車

車両をふたつ前へ移動すると、人でいっぱいの車両でした。

お客たちが、何やら食べ物や飲み物を購入しています。
まめぴよは、食堂車へたどり着いたのでした。

人をかき分け、車両の前方へ進んでいくと、
なんと、あのリスの男が、カウンターで買い物中でした。
まめぴよは、見つかってはいけないと思い、後ろへ戻ろうと振り返りましたが、
お客たちがいっぱいで、簡単には移動できそうではありません。
まめぴよ「ど、どうしよう……!!」

少年「こっち!ねぇ、こっち!!」

そこへ、こそッと手招き、人間の少年が、声をかけてきました。
まめぴよは少年に手を引かれ、カウンターテーブルの下に押し込められました。
カウンターの前には人の列で壁ができていたので、
買い物を終えたリスの男は、まめぴよに気づくことなく、後ろの車両へと行ってしまいました。

少年は、ニッコリ笑ってまめぴよの手を引きました。
少年「もう、出てきて大丈夫だよ。」
まめぴよ「どうもありがとう。あのリスの男を避けてること、知ってたの?」
少年「まぁね、キミ、首からカギを下げてたからさ。」
まめぴよは、ハッと、首から下げているカギをにぎりしめました。

少年「あいつは、本の外からの旅人のカギを集めるのが趣味なんだよ。カギ、うばわれていなくて良かった。あいつのせいで、箱を開けられなかった旅人を、何度も見たことがあるよ。」
まめぴよ「箱、ちゃんとこの本にもあるんだね!」
少年「もちろんさ。ちゃんとこの本の箱を開けてからこの本から出ていくんだよ。手に入れられる箱は、それぞれの本で違うはずだから。」

リンドウのジュース

ジョバンニ「ごめんね、名乗るのが遅れちゃった。僕は、ジョバンニ。」
まめぴよ「まめぴよだよ。きみがジョバンニだったんだ!」
ジョバンニ「うん。よろしくね。」

売店の店員「注文をどうぞ。」
ジョバンニ「リンドウのジュースを3本。」
売店の店員「チケットをご用意してお待ちください。」

ジョバンニ「まめぴよ、きみのチケットも出して。」
まめぴよ「え?チケット?チケット持っていないよ!」
ジョバンニ「そんなはずないさ、ちゃんとカバンを探してごらんよ。」

まめぴよは、言われるまま、カバンの中を探してみました。
すると、カバンのポケットに黒いカードが見つかりました。
まめぴよ「これ、入ってたけど……。」
黒いカードを取り出し、ジョバンニに渡しました。
ジョバンニ「うん、それだ。」
そのカードは、ちょっとコゲくさい気がしました。

売店の店員「おまたせいたしました。リンドウのジュースです。」
ジョバンニは、3枚のチケットを見せると、リンドウのジュースを3本、受け取りました。

ジョバンニ「チケットは、無くさないように、シッカリしまっておいてね。」
まめぴよ「うん……!」
まめぴよは、いそいでカバンのポケットにチケットをしまい、
リンドウのジュースを受け取りました。

ジョバンニ「このジュースは、チケットを見せれば、何杯でも飲めるからね。」
まめぴよ「ありがとう、いただきます!」

リンドウのジュースは、背の高いビンに、長いストローが刺さっていました。
ジュース自体は透き通った青紫色をしていて、
キラキラしたリンドウの砂糖菓子が、ビンの口にそえてありました。

ブドウのような香りと、花のような香りとが合わさったような、甘くて美味しいジュースでした。

列車の行き先

まめぴよ「ねぇ、ジョバンニ、この列車の行き先って、知っている?」
ジョバンニ「いいや、どこなんだろう?僕は、最後まで乗っていたことがないから。」
まめぴよ「そっか……。」

まめぴよがジュースを飲み終えると、
ジュースのビンについていた、砂糖菓子が光り始め
膨らんだかと思うと、切り絵に変わりました。

ジョバンニ「あ、僕、そろそろ、カムパネルラに、このジュース届けに行くよ。」
まめぴよ「うん。」
ジョバンニ「まめぴよ、ちゃんと自分の箱を見つけてから、この本から出ていくんだよ。」
まめぴよ「うん、わかった。どうもありがとう。」

ジョバンニ「それじゃあね、さようなら!」
まめぴよ「うん、さようなら。」

まめぴよは、立ち去るジョバンニを見送ると、
切り絵を新しいページに貼りつけました。

(切り絵はTwitter Instagramにて、今夜UP予定)

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